だって 代わるものなど

"好き"だけで生きたい

イブの激しい憂鬱

10/8(金) 20時頃

出発があれば到着があり、往路があれば復路がある。
旅の入り口に立ち、電車やバスあるいは新幹線・飛行機に乗り込むことは常に終わりの始まりである。

非日常へのワープホールを今くぐる。荷造りをしていた時ほどは憂鬱でない。

あしたの今頃にはパレードは終わっている。
意外と乗り心地のよい飛行機の座席で再度噛み締める。
感覚を良い方向に研ぎ澄まして臨みたい。


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以下は10/7(木)夜~10/8(金)昼頃に書いたものである。
出発前の激しい鬱でさながら担降りブログのようだが、一記録として残しておきたい。


いまはかなり落ち着きました。冷静な気持ちでアリーナに向かえそうです。

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ラストオリジナルアルバムのリード曲とラスト曲がどうしても受け入れられなかった話は既にした。(発売日)


goingback2dream.hatenablog.com




それからアルバム聞き込んだけど印象がよい方向に変わることはほとんどなかった。



むしろ一度疑心暗鬼になると止まらないもので、どんどん節々に違和感を覚えるようになった。


そもそも公式(6人)から言葉がなかった。
オリジナルアルバムではインタビューがなかった。
特典映像はもちろん楽しかった部分もあるけど、接待や忖度の文字が浮かんで消えなかった。

会報とFC動画は「アーチェリーゲームで遊ぶ」「ファンからの質問に答える」だった。


ツアーパンフレットはそれは綺麗な写真集で、コンサートについて全く文字で語られなかった。


ベストアルバムを収録曲半数以上未定のまま受注予約(5日間)させるのは流石にどうかと思った。内容のわからないものに¥26666は払えない。(しかも全てのMVを手に入れようと思うと受注版を買うしかないのだ。いくらなんでもさあavex……あと高額なのにお値段26周年に掛けなくてもいいでしょ)

※結局内容が公開されたあと先着順受注再開されることになった 何なんだろう




そして通常版予約特典「ファンが選んだV6大辞典」

マジで要らない……
メンバーが選ぶなら欲しいけどオタクが選んだ語録なんて要らない……

てか公式が内輪オタクムーヴするの本当に苦手 媚びずに堂々としててほしい

(2018.3発売ワンズコン特典の"ポイントシール*1"の段階で、何プレイだよ?とは思ってたけど)(そういうの素直にアホになって踊ってられない ひねくれ冷めすぎてて本当アイドルオタクに向いてないと思う)


さまざまな雑誌にラストと銘打ち掲載されたが、ライターさんによってアプローチが違うからやっぱり本人の言葉が直接聞きたいと思った。


発信源は個人やユニットのラジオ、ジャニウェブのみだった。それらを追おうとした。


でも結局、もし傷つく言葉があったらと想像したら怖くなって、追えなかった。


最後の最後に嫌いにはなりたくないから……


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2021年上半期は自分のなかで大きな変化があった。

元々当たり前のことに疑問を感じてそこで止まって進めないタイプで(小学生の頃から「私はなんで私なの?」って自問自答しては行き詰まっていた)

まあ長年しんどかったんだけど

昨年ASDと診断されたこと、副次的なうつ病の診断でいろいろ支援を受けられることになったこと、

そのタイミングで突然自分の性別がわからなくなったこと(男性になりたいわけではないが、物理的な力勝負で弱いほうの性別に生まれたの本当に悔しい 対等は幻想なのか 負けたくはない)


(薄々気づいてたけど)少数派なんだな、私
って深い納得があって

3~9月半ばはまだ身体と心のバランスがうまくいかなかったけれど

今月から新学期がはじまってようやく学校に行きはじめた。数年ぶりの対面授業!毎日往復3時間なのでもう行って帰るだけで体力が尽きて寝る。それで最近趣味を追えてないのもある。*2


そして真剣にひとつひとつの授業に向き合っている。
通学中に本も読めるようになったし、今まで聞かなかった感じの音楽も聞き始めた。いまはレポートを出すのに忙しいけれど、また映画館にも行きたい。行きたいです

わりと履修に自由がきく学部なのはよかった。基礎教養の、文学とジェンダーについての授業がすごく楽しい。

体調が悪かったときとは違う方向のアンテナが敏感になっている。ジェンダーロールについてはGGI先進国断トツ最下位の日本に住む以上いつか対峙せざるをえないとわかってたけど。


このタイミングで昔のバラエティ解禁されたけど、たぶん見れないやつだな……てか元々テレビやYouTuber見ないからわからないけど今もそこまで変わらない感じがするんだよなバラエティのノリって(要検証)
見れないやつだな……





服装も今までそんなにこだわりがなかったけど、突然フェミニンなものが辛くなってゆるめのTシャツばかりになった。というわけで昨年のニットが着れません。10月の北海道の気温に見合う服が古着のパーカーしかない。困った。(夏用シャツの重ね着でごまかしていけ)



宣言が解除され、遠征への後ろめたい気持ちは無くなったはずが、本当に気が重い。
(「やったーコンサート楽しみ!」ってわくわくできなかったのはそれも大きかった。公式アカウントから感染対策の注意喚起が出て、「最後だし全落怖くて離れた都市応募して当たっちゃったけど、やっぱり行っちゃだめなのかな……」と沈んでた)



正直「グループ」への熱はほぼ冷めてる自覚がある。ユニットの新FCは受付開始時刻タイムアタックして入ったけど……


本当に自分がこんなことになると思わなかった。ずっとグループが好きなんだと思ってた。

「グループにうっすら旧時代的価値観を感じてなんとなくだめになった」
↑ひとことで済ますとこれなんだけど、そんな簡単に言い切りたくない 本当にすごく好きだったし辛い
なんだろう 具体的に誰のどこがだめだったとかではないんだけどどこか漂う亭主関白感にいま違和をかんじた それだけ(ラストアルバムのラスト曲"家族"に感じたのがまさにその違和だった)

ユニットだとそこまででもないから見れるんだけど……


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もともと担降りブログを読むのが好き(下世話な意味ではなくて「アイドルがオタクにもたらす種々の感情とその変化」を冷静に観測するのが好きなんです)(担降りブログって、オタクとアイドルの一大叙事詩・大スペクタクルじゃないですか!)だったけど
まさか自分がそれに近いものを書くなんて思わなかった。

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あるいは自分のなかでのアイドルの定義が変化した可能性もある。

ずっと、「アイドルは触れられないし触れてはいけない遠いお星さま」だと思っていました。

神格化や全肯定とは違うけど、やや近いというか。舞台の上の神話。日常からはるか遠く先にいる存在。

そんな彼らに親近感を覚えることすら、おこがましいし申し訳ないと思っていた。

自担は二周り年上で、年代的にも離れている。その遠さに安心していた。
ラジオ、何の話してるか全然わからないや……*3別世界だ……好き……ってなってた。

あと絶対エゴサしてなさそうだし。

どうも、エゴサにかかるの嫌すぎて(てか自分含キモオタの存在がアイドルの目に入ること自体が辛すぎて)お名前さえ呟けない自意識過剰オタクです。




2020年初頭に偶然同年代のジャニーズJrを知って、ゆるく動画を見ては、ああそんなにハマれないな(だって絶対全員エゴサしてるしYouTubeコメ欄みてるじゃないですか 無理すぎ ←結局ここ)、やっぱりV6が実家なんだな、と何度も強く感じる、それを繰り返して……1年9ヶ月。


シンパシー感じるのって別にそんな重罪じゃないよなって最近ふと気付いた。というか同年代だから趣味関心が共通するのなんて当たり前だし。

昔みたいにジャニーズ一強ではないし(事務所内ですら競合発生してる)、SNSが発達して共感→拡散な時代だし、親近感を売りにするのも彼らなりの模索のうえの戦略なんだな~ってなんか受け入れられるようになった。

そしたら見える世界が変わってきて、素直に応援したい気持ちが沸いてきた。


※同年代や年下のグループだからといって新時代的な価値観を持っているとは限らない
(実際、売上は高いけどそこの価値観や身内ノリ?がどうも合わなくて苦手なグループもある)
そこはグループというよりもう本当に個人個人それぞれな感じだし、いま応援したいと思ってるグループにも今後違和を感じたらきちんとNOを言う、全肯定はしない


※※でも、数字が可視化されてオタクが「(雑誌)積む」「(再生回数)回す」「ビルボード対策アカウント」などは自分の信条には合わない。オタクの「努力」(?)がダイレクト還元されるのなんてそれはアイドルじゃなくてホストだよ*4


まあ私がそれをやらなければいいんだけどさ

普通に欲しいと思った雑誌や写真を買って、行きたいと思った公演に正当な方法で申し込めばいいんだよ うん


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既に気持ち降りてるじゃんなんて言わないでくれよな

自分の気持ちを整理するために言葉にしてみたら思った以上に冷めてた

でも文章がぐちゃぐちゃだ スクランブルだ 都会だ
何を言ってるんだろう私は

これは理由づけや言い訳じゃないって信じたい

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会場に着いたら気持ちは盛り上がるのだろうか。最初で最後の自担お誕生日公演に入るんだよ*5。こんなことある?私がいちばん信じられてないよ。4年ぶりのコンサートだよ、こんなことあるか?

少し悲しい


私は空港に降り立つ。

*1:MCで長野くんと一緒に食事できるとポイントが貯まり一定数集めると特典があるってネタを全国ずっとやってた

*2:でも少クラとか見てんだよなあ。ほんと降りたわけじゃないんですが、最近の心情的には「それぞれの個性を活かす」「伝統を大切にしながらも、新しい枠組みをつくろうとしている」グループのほうにより強く惹かれるのは確かである

*3:一時期のネクジェネでは昔流行った車種の話題が頻出だった

*4:職業に貴賤は無いです

*5:今後TTTなりトニコンなりあるとは期待してるけども!