ラストアルバムについていけない日(9/4)
V6のアルバム「STEP」の個人的な暗い感想です。
特定のメンバーや楽曲に関わってくれた方々を貶す意図はありません。ただ、合わない部分が多かった。
まず試聴時点で全体的に暗い曲多すぎ……って感じていい予感はしてなかったけども。
改めて発売日に聞きました。
- 1.雨(MVあり)
- 2.blue(長野プロデュース)
- 3 Best Choice(坂本P)
- 4 Sweet Days(岡田P)
- 5 トビラ
- 6 素敵な夜(井ノ原P)
- 7 分からないだらけ(三宅P)
- 8 Let Me
- 9 家族(森田P)
- 通常版ボーナストラック
- 10 High Hopes(Coming Century)
- 11 グッドラックベイビー(20th Century)
- ~~全体的に(暗い感想)~~
1.雨(MVあり)
イントロのピアノは綺麗。だけど暗い。
本当に歌詞が暗いしメロディも暗い
雨雨降れ とか 酒片手 とか
断片的すぎてカタカナにすら聞こえる。
歌割はいいと思う。いちばん使いづらいであろう長野くんの声の高音部とか活かされていて良いけど「死ぬまで 今だけ幸せ」という歌詞に気持ちが沈む。
ラストの静かに盛り上がる(?)井ノ原→岡田パートも声質を活かした歌割でいいと思う。
でもやっぱり全体的には投げやりな印象で好みではない。
「健康で幸せな人が想像した"病んでる人"」って感じ。私向けではないと思った。
MVは逐一画が強くてビビる。静止画に全振りした?写真家だもんなあ岡田氏。
画は綺麗っちゃ綺麗だけど見てはいけないものを見てしまった感じがして、何回も再生しようとはならなかった。閉じ込められてるわ縛られてるわ……
三宅さんやっぱり表情演技上手いから今後も映像媒体出てほしいなーと思った。
けどこれを「最後まで攻めまくったV6!」って褒め称えることは私にはできない。
2.blue(長野プロデュース)
イントロ暗いな!と思ったらだんだん明るくなってサビは晴れた空。青。
SoftBankのCMソングとしてはいいと思う。
2017年にWOWOWのCMになったAnswer(1つ前のアルバム・The ONES収録)とどこか似てる。CMってこういう曲調が受けるのかな?
なんとなく90年代感があって長野くん好きそ~
長野♪Butterflly Ef..\心地よく吹き込むから!Go! fly! /の鋭いカットイン岡田氏に毎度ビビる。笑
ワンズコンのMCの暴走オカダを想起させる……
ガシガシ踊る系だろうからコンサートで見たらまた印象変わるかも。
そういや1回TV披露してたし踊ってたわ。CMソングの力
妹「これ(コンサート)オープニングだな」
3 Best Choice(坂本P)
試聴と印象が違った!ジャジーでミュージカル。
リーダーの本領発揮って感じで良いですね。
ラップパートの剛健良いよ。求めてた予定調和。こういうのだよ。間の井ノ原くんも良いよ。
コンサートではSwing!やBEAT OF LIFE枠になるのかな?盛り上がりそう。歓声だせないけど。
4 Sweet Days(岡田P)
これも試聴より良い。
母「昔の曲みたい。昔のジェー・ポップ」
シティ感?V6って意外とこういうのなかったかもしれない。いや00~02年あたりにありそう?絶妙な既視感。
ゆるいのにクラップ強要される系の曲が苦手だからイントロ身構えたけど、何回か聞いてたらいいじゃんこれ。力抜けた感じが好き。
歌詞も強くなくていいですね◎
5 トビラ
2005~2010年くらいの王道JPOPって感じ。私より少し上の世代が青春時代に聞いてた雰囲気の。学校へ行こうMAXあたりの世代ね。
なんなら学校へ行こうの復活特番で流れそう。
ややファンモンみたいな感じがあって(そこまでおしつけがましくはないけど)……組体操とか卒業式で歌わされる曲ってこんな感じだったなって、うん……
(自分でもひねくれすぎだなとは思うけど私は学校ってか集団行動が嫌いすぎた)
V6と学校は切っても切れない関係だからね!
(私もし学校へ行こうドンピシャ世代だったら絶対V6のファンになってなかったな~っていつも思う)
「溢れる情熱」の歌詞はoverへのアンサーなのかな。なら普通にover歌ってくれてええんやで……
妹「アンコール用の曲やん」
最後の「いつか あの日夢を見た未来の続きをこれから始めよう」←夢見た未来の続きって何なん???😭
Bメロは結構好き。
6 素敵な夜(井ノ原P)
堀込高樹氏が好きだから当たり前に好きです。
井ノ原さんはキリンジも聞いてるから当たり前にそれっぽいこなれた歌いかたもできてて流石である。
2番頭の坂本くんの「久しぶりって声かけたのに」の歌いかたが好き。彼のイ段、特徴あるよね好き~!
そのあとの長野くんの「反応,悪いんだ け ど ……」のおどおどした感じ?も好き
岡田氏の少年ぽい歌いかたも合ってる。
最近いつもにも増して彼の声の少年っぽさ?愚直な強さ?が出てて、歌番組とかでは「ちょい強いな」(※1人声量がデカいからマイク音量調節が難しいんだと思う)って感じることもあるけどこの曲はいい方に転がってる。
「とりあえず♪口角♪あげた♪」いいね。
動悸はドキドキ♪って歌う40~50歳、愉快だな(笑いごとじゃないよ)
素敵な夜だったはずさ、本当に
Lalala だけどなんだか
幸せそうでとってもいいね、いいよね!
Lalala
素敵な夜は誰にだって
きっと訪れるはず
巡り会えるはず
それほど遠くはないsomeday
おしつけがましくなくお洒落で、なんとでも解釈できる余白のある詞。まさにキリンジ~!好きだよ!!
今気づいたけど自担に「素敵な夜でしたね」って言われたすぎるな、本当にそうだな最高だなって。ありがとう高樹さん……
7 分からないだらけ(三宅P)
Tempalayが好きなので自動的に好きです。
途中まで剛健井ノ原くんの声しか聞こえなくてビビったけどちゃんと全員いた。
三宅さんが歌詞歌割などかなりテンパレイの方々とLINEで話し合って決めたそう。
テンパレイ好きなんだってね。好きそう。
コンサートの個人的ハイライトになる予感がする。だってここだけ異空間。
アルバムの曲順決めるにあたって、この曲よくうまく組み込めたな~と思う。
「おなか壊してる」とかテンパレイ本家では出てこなさそうな歌詞を引き出せたの良いし、「心ここにあらず鳴かず飛ばすは知らず知らずとも」の畳み掛けもいい。
「不完全に輝いて美しくいたいよ」←そんなこと絶対思ってなさそうな人が歌ってるのが最・高。硬度の低いやわらかい宝石みたいな妙。
8 Let Me
いちばん聞きやすいかも。万人受けしそう。
妹「いいな これやな」
意外と歌詞が詰まってるけど聞きにくくない。岡田氏のファルセット好きだよ。
マイナー調でいくならこういうのがいいよ。
この曲あってよかった……。
「僕たちの音楽だけは誰とも比べられない」←"サンキュー!ミュージック"なんかでも歌ってるテーマだけど改めてありがとう。
Let me play this song
君だけのために
I wanna sing that song
悲しいこと続きじゃ
Play this song
すべて乗り越えて
I´ll sing a love song
耳元に届け
↑ここはファンに向かって歌ってると解釈しても傲慢じゃないよね?
……アルバムラストこれでよかったじゃん?!
ラップパートの歌詞はやや意味深だけど、
ファンがいたから歌を続けてこれたって解釈でいいんですよね……?そう思うことにして救われていたい私達は。
9 家族(森田P)
雨と被ってんだよなァ~!(作詞作曲が同じ人)
本当に申し訳ないけど私この方と合わないわごめん……。
V6の曲は一人称「僕」が多いけど「俺」もあるにはあるんですよね。でも今だかつてこんなに一人称「俺」が似合わないことがあったか?
「薬指の指輪」とかなんとなく前時代的で好きじゃないな……って感じです。
そもそも20周年のとき
「(V6という存在は)他人 友達 家族 仲間 どこにも当てはまらない」(「~此処から~」作詞:V6 作曲:井ノ原快彦)って歌った、
そんなグループのラストアルバムのラスト曲のタイトルが「家族」なんてことあるか?5年以上経って色々状況が変わったとはいえ。
どう考えてもグループのことを歌ってるわけではないんですよね。
タイトルは「家族」だけどこれは「夫婦」の曲に聞こえる。
「二人で一人ひとり 俺の歩くスピード違う君と一緒」「君は俺が何を考えてるかわかんないと」
夫婦を歌うんか。題材としては悪くないけど、ラストにやる必要あったか……?
「家族の拡張」とか、ファンとの曲とか、時代を超えたとか応援歌とかなんとか色々考えたけど無理があった。
まず"君"が単数形なんだよな。
私自身の家族観がここ半年で大きく変わったのもあるんだけど。
嘘はつけない。拍手できないよこれは。
通常版ボーナストラック
10 High Hopes(Coming Century)
よかった、明るいわ
「そうリブート繰り返すんだ」って詞、結構好き。
カミ曲に時々あるサビ岡田メインボーカル曲。(1人だけキーが違うので)
(トニセンは今後も舞台TTTシリーズで新曲が出るんだと信じてますが、剛健岡田各氏は歌う事ってあるんだろうか……可能性限りなく低そう……ってのはファンが最も気にしてるポイントです。)
「その先は次のステージなんだ」、か……
ここがアルバムタイトルの"STEP"に繋がってるのかな?("STEP"は森田さん案)
11 グッドラックベイビー(20th Century)
カノトイハナサガモノラ(トニセンの舞台)が大好きだったので、御徒町さん直太朗さんコンビへの信頼は厚い。
直太朗さんいわく「坂本くんが俯瞰してるイメージ」らしい(byお二人の20年来の親友・井ノ原くん)。
そのとおり、しめっぽくない見送りの曲。
でもリーダーに「さよならは言わないで まだ上手に笑えないから」なんてコンサートで歌われたら泣くかもしれない。いや確実に泣くわ。
井ノ原くん軽い感じで歌いやすそうでいいな~
「考えるより断然フィーリング」「結局、愛ってなんなんだ おそらくこれは輪廻転生」
あたりに御徒町さんらしさが出てて良いですね!
これが真のラスト曲か、良かった~!
欲をいえばこれを6人で歌ってほしかったよね、って思ってるのはきっと私だけじゃないはず。
「宇宙のどこかで すれ違う奇跡」
……それだよ!
~~全体的に(暗い感想)~~
解散発表後・ラストアルバムなんだから明るい気持ちでは聞けない人が多いだろうし、歌詞いつも以上に深読みされるのわかってて、これをやったのか……。これが彼らが思う「攻めてる」なのか……
それなら昨年の新曲Full Circle・クリア(共に未音源化)のほうが「攻めて」たと私は思う。
本当はコンサートツアーも昨年やる予定だったらしいし、流行感染症で色々計画が狂ったんだろうけど、この2曲を入れてたらまだ「攻めてますねー」って言えたよ。
全曲新曲でシングルも入れませんってこだわった先のこのアルバムのコンセプト……何?
解散もコロナも無い世界線だったらもっと楽な気持ちで聞けたかもしれないけど、今、これをやる……?
でもキャッチコピーが「# 今よ響け」なんだよなあ!
SNSの音楽通の大手アカウントや声のデカい人にはこういう系がウケるんかな……とかまた卑屈になった。雨のPVも画が派手だしウケるんだろうそういう層に。
私よりずっとずっと昔から彼らを応援してきた人たちはどう思ってるんだろう。全肯定の域に入ってる人はまたちょっと別としてさ。
……結局スタッフへのメッセージフォームもタグも全然使ってないや。
ファンの望むものとか無視して職人的にやりたいこと突き詰めてくれ!とは思ってたけど、その結果がこれなんだ、って。全然合わなかったなって。
私の好きだった作品は彼らがアイドルとしてやらされていたものなのか?と思うと悲しくなってきた。
妹が「そんなにみんなグループ嫌やったんかな?」って溢したし、私もちょっとそう思ってしまった。
そりゃあ私たちが想像もできない想像するのも許されないような大変なことが色々あったんだと思うし、ファンが迷惑をかけた場面も多々あっただろうし、でも、こんな全面的に出してくる??って思ってしまった。
私達がひねくれすぎてるだけなのかな……?
goingback2dream.hatenablog.com
前の記事でもかいたけど
歌番組とか見てると、既に有給消化期間に入ってる雰囲気は少し感じてしまって、
ああ彼らの中ではもう終わってんだよな、ファンが知るよりずっと前から決まってたことだもんな……って思ったりもした。
期限はそちらで決めたんだから最後までやりきってくれよ😭
まあ、結局コンサート行ったら盛り上がって浮かれて帰ってくるのかもしれないけど。
私は10月に行く予定ではあるけど、時世的に開催されるかもまだわからないし、そもそも当たらなかった人・行かない選択をした人もいるからなあ……
「ついていけない。私、ファンやめる時が来たのかな」って一瞬でも頭によぎったのは悲しかった。こんなに最後の最後でだよ。
ごちゃごちゃ言わずに去るべきなんでしょうが、タイミングがなあ。11月1日までは応援させてほしい。
好きなアイドルに自分の理想を押し付けようとかそんなこと微塵も思ってない。思ってないけど、
MVつきリード曲が「雨」でラスト曲が「家族」なのは……はっきりとついていけないです。価値観の違いをひりひりと感じさせられた。
ニュートラルなトニカミ曲で和らいで救われた。聴くなら通常版ですよ……
ちょっと最近ラジオとか聞けてないから改めてね、雑誌とかでメンバーの言葉を補完していきたいところですが、今日のところはそんな感じ。
さっきまで本当に雨降ってたんだよなあ。弱ったなあ。